理系大学生の一人暮らし

(元)数学科女子の一人暮らし

(元)数学科女子が大学生活や一人暮らしのこと、就職後のことを書いています。

やっぱり彼らを好きにはなれない

久しぶりに帰省していたので家族の話をしてみようと思います。

 

家族構成

祖母,両親,兄,私,妹

の6人家族。

父の実家に住んでいました。

今は大学に通うために一人暮らしをしています。

 

家族を簡単に紹介しますね。

 

祖母は父の母です。

さすがに祖母は現在は働いていません(笑)

器用な人でよく編み物をしている気がします。

 

父は普通の会社員です。

工業高校を卒業後、今の会社に就職したらしい。

それからずっと今の会社にいるみたいです。

 

母は事務の仕事をしているらしいです。

妹が幼い頃は働いていなかったと思うのですが、私が高校生になった頃からは普通に働いてますね。

 

兄は私の2歳上です。

情報系が専門の学生で今は就活とかが忙しいのかな?

情報系が専門なだけあってプログラミングができる!

 

妹は2歳下です。

私の母校に通っています。

妹も理系で、選択科目も私と同じらしいです!!

今年は高校3年生なので受験生ですね。

 

と、まあこんな感じです。

かなり簡単な紹介ではありますけど(笑)

 

さあ、というわけでタイトルに触れましょう。

「やっぱり彼らを好きにはなれない」といって家族の話を始めたので「彼ら=家族」というのはわかって人も多いのではないでしょうか。

 

そうです。

私は家族が、特に両親が好きではないのです。

20年も育ててもらっておきながら好きではないというのは冷たいなと思います。

でも、好きにはなれないのです。

 

この書き方をしたのは、好きではないけど嫌いでもないからです。

以前は両親のことを嫌いだとハッキリと言い切っていたのですが、一人暮らしを始めてからは好きではないという言い方をしています。

 

私はずっと両親が嫌いでした。

 

父は気が短い人で家に帰ってくると自室でのんびりグダグダしています。

何も家のことは手伝わないのに文句ばっかり言う人と思っていました。

父の気の短さには何度も困りました。

家族で旅行に行っても駐車場が見つからないと怒り、食事する店をちゃんと決めていないと怒るのです。

その割には自分で調べるということは全くしません。

外でも気にせず怒ってしまうので本当に困りました。

 

母は父とは対照的にあまりにも気の弱い人です。

父を怒らせないようにと考えてばかりでした。

何事も自分で決めるのが苦手で父に怒られていつもオドオドしていたように思います。

怒られて泣きそうな顔でいつも私たち兄妹になんとかしてと言っていました。

誰かに少し文句を言われるとすぐに自分が悪いのだと言い、私たちとケンカすると外出したり何もしてくれなくなったりします。

父には弱気な反面、私たちには少し強めに出てくるところがある人でした。

 

とまあ、考えてみれば二人ともどこか幼さを感じてしまいますね。

両親がこんな性格であったためか、私は家族旅行が嫌いでした。

いや、旅行がというよりも両親と出かけることがと言った方が的確なのかもしれません。

 

しかし、これだけが両親を嫌いな理由ではありませんでした。

私が両親を嫌っていた最大の理由は兄妹間の扱いの差でした。

 

兄妹の中では1番考えることが好きで、小学生の頃の私は勉強が好きだと親の目には写っていたようです。

そのため、両親は勉強面で私に高い期待を抱いていたようです。

父は高卒で母は短大卒ですが、大学に対する憧れのようなものを持っていました。

 

私は小学生の頃にはすでに自分が大学まで進学することになるだろうと分かっていました。

そうしたかったというよりも両親がそれを望んでいたことを知っていました。

そして私は両親の期待に応えたいと思っていたのです。

 

中学生の時には常にテストで90点以上が当たり前だと感じていました。

高校は学区で1番レベルの高いところへ行きました。

まあ、田舎なので飛び抜けてレベルの高い高校というわけではありませんが。

高校に入ると周りのレベルも一気に上がります。

しかし両親はそこでも上位であることを私に求めたのです。

私にはそれがとても大きな負担でした。

 

中高生の頃の私は勉強が嫌いでした。

学ぶことや知ることの面白さが薄れていたのです。

そして何より、私は努力が嫌いになっていたのです。

 

私がいくら勉強しテストで良い点を取ろうとも親が見ているのは落とした数点の方でした。

たとえ100点を取ろうとも褒められることはほとんどありませんでした。

しかしその一方で、妹は私が決して褒められることは無いような結果でも褒められているのです。

それを感じ始めた頃から私は次第に両親を嫌いになり始め、妹を少し妬みたくなったのです。

 

突然ですが、両親のこれだけは忘れられないという言動は何ですか?

 

これを聞かれた時、答えは2通りあると思います。

1つは嬉しかったことなどのプラス面。

もう1つは許せないことなどのマイナス面。

 

私の答えは後者。マイナス面です。

私は中学生になって初めての三者懇談で通知表を渡された時の母の反応が忘れられません。

 

その時の成績は主要五教科(国・数・英・理・社)は5で体育が4でした。

1年生の一学期ということもあって体育以外の副教科の成績は出ていませんでした。

私はこの成績を見てとても嬉しかったのです。

体育は元々苦手なので4でも十分すぎるほど良いと思いましたし、主要五教科が5なんて大満足でした。

しかし、母の反応は違ったのです。

成績を見るなり母はため息をついたのです。

私は驚きましたよ。これの何がダメなのか、と。

その帰りに母から聞いた話では、初めてオール5が見えるかと思ったのに…。との事でした。

そんなふうに思うのは母の勝手だと思います。

でも、それは私からすると衝撃的だったのです。

十分褒められるような、頑張ったなと言ってもらえるような成績だと思ったのですから。

 

さらなる衝撃はその二年後にもやって来ました。

妹が中学生になり成績を受け取りました。

いつの成績かは覚えていませんが、4が中心で3や5のある成績でした。

それに対して母がほとんど4か5なのはすごい、というのです。

 

他にもありますよ。忘れられない言動は。

 

中学生の頃はテストで100点を取るとお小遣いが追加でもらえるということになっていました。

私が100点を取ると両親はまたか、とつまらなさそうに呟くのです。

複数取った時にもすごいなと言われるのではなく、あぁ何円か。と返ってくるのです。

それが嫌でテストの結果なんて言わなくなりました。

そんな頃、妹が2枚100点を取ったのです。

親は喜ぶのです。よく頑張ったな、と。

あぁ、やっぱり私の時とは全く違う反応だと悲しくなったものです。

 

高校時代にはテストで99点を取ったことや順位が1桁だったこともありました。

それでもあと1点どうしたの?と聞かれたり、ほかの教科は?と返されるのです。

 

思い知りましたよ。

自分と妹では母の中にある基準が違うのだと。

どんな結果を出そうとも親を満足されることは出来ないのだと。

 

よく考えてみれば当時の私は幼かったのでしょう。

努力の先に親から褒められたい、頑張ったな、すごいなという一言がほしい、そんな願いがあったのです。

自らのためにというよりもただ親から認められたくて頑張っていたのです。

だからこそ、自分がどんなに頑張ってももらえない言葉を簡単にもらっている妹がどうしても気に入らなかったのを覚えています。

 

そんなわけで私は両親が嫌いだったのです。

 

そして2歳しか変わらないのにみんなから甘やかされ可愛がられる妹が、自分がほしいものまでも簡単に得られることがただただ腹立たしく思えていたのです。

 

ここまでで書いたように私は両親が嫌いで、妹ともあまり仲良くはありませんでした。

 

ただ当時から兄とだけは仲がよかったように思います。

周りからは珍しいと言われることもありますが、私は兄とほとんど喧嘩をしたことがありません。

 

私は兄を尊敬していますし、兄は私を認めてくれます。

 

母がため息をついた成績も両親がつまらなさそうな反応をした100点の答案も兄はいつもすごいなと言ってくれたのです。

夜遅くまで勉強しているのに気づくと「頑張ってるな、でも無茶はするなよ」と声をかけてくれました。

誕生日にプレゼントを買ってくれたり合格祝いや卒業祝いをくれたり…。

本当に気の利く優しい兄だと思います。

 

そんな反面、自分が困った時や私の方が分かりそうなことがある時には頼ってくれました。

親に家事を任されたがこれはどうなのか、あれはどこにあるのかといった場面からなぜか勉強面までも聞かれました。

家のことは分かりますが、さすがに勉強面は無理ですけどね(笑)

 

私は幼い頃からそんな兄が大好きです。

兄が認めてくれる、両親にあまり認めてもらえなくてもそれだけで私は十分嬉しかったのです。

なにせ私は両親よりも兄を尊敬していましたから。

 

 

長々とした文章になってきましたが、そろそろ『嫌い』ではなく『好きではない』に変わったことに触れたいと思います。

 

前述の通り、私は両親が嫌いでしたし妹とも仲がよくありませんでした。

でも今では、両親が好きではないという言い方をしますし、妹はかわいいです。

 

実は変わった理由はよく分かりません。

ただ大学生になり色々な経験をし、考え方が変わったのは事実です。

 

一人暮らしを始めたことで収入で家計をやりくりすることを知り、バイトを始めたことで働くということ、稼ぐということを知りました。

簡単に変動する光熱費には驚きましたよ。 

 

そんなふうに日常のあらゆることを全て自分で行うようになり、自分でお金を稼ぐ手段を得て少しずつ親に対する見方が変わったのだと思います。

 

妹とは離れたことでケンカが無くなったからなのかもしれません。

実家にいた頃は嫌でも妹が褒められる声が聞こえたり気に入らないことも多々ありました。

しかし、今はそれがないので近況を教えてくれたり頼ってくる妹がかわいく思えるのでしょう。

 

高校三年生になり大学入試を念頭に置くようになり、勉強を頑張っている妹からは度々この問題がわからないというLINEが届きます。

問題を解きポイントを書き込んで返信すると喜んでくれる妹は本当にかわいいなと思います。

 

私は一人暮らしを始めてから家族に対する見方が変わりました。

家族に対して嫌いだと思うことはダメだと感じている人もいるのではないでしょうか。

私もそう感じています。

でも、家族だからといって無条件で好きでなければならないのでしょうか。

私は家族を嫌いでもいいと思います。

ただ何かをきっかけに思うことが変わってくるかもしれません。

 

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