理学部数学科を目指す前に少し考えろ!
こんにちは、緋雨です。
相変わらず更新頻度は低めですね笑
今日は、現在就活中の理学部数学科3年生として理学部数学科を目指そうとしている人に向けて書いていこうと思います。
数学科を目指す理由は何ですか?
私は数学が好きだからと数学の教員になるためでした。
同じような人も多いと思います。
なぜ数学が好きなのでしょうか?
理由はきっといろいろあることでしょう。
私はきっと得意科目だから好きだったんだと思います。
あとは答えがはっきりしていたから。
なぜ教員になりたいのでしょうか?
私は正直、これには答えられません。
今では教員に本当になりたかったのかもわからないのです。
私と同じような人には数学科への進学はおすすめできません!
数学が好きだから数学科に進学しようとしている人はなぜ数学が好きなのかをよく考えてみてください。
大学の数学は高校までの数学と同じではありません。
中学数学からみた高校数学みたいな違いではなく、大きく違います。
簡単に言うなら、同じものを全く違う方向から見ている感じなのです。これまでにも出てきた用語などに違う定義がされます。中身は同じ事もあるけれど、定義がまず難しいです。また、計算や作業的に解けるものは格段に少なくなり、証明が中心です。
私の感想としては、高校までの数学は作業的というかパズルみたいに組み合わせれば解けるものでした。大学で触れる数学はまるで「数学」という新しい言語のようです。
数学が好きで将来はこういう研究がしたい!といったことを考えている人、少なくとも大学院まで行くつもりでいる人なら数学科への進学もよいと思います。
でも、数学が好きだからなんとなく数学科 と考えている人はやめておいたほうがいいです。
また、数学の教員になりたいからという人は本当に教員になりたいのなら数学科から目指すのは良いと思います。もちろん授業は多くなり大変だということを覚悟したうえでということになりますが。
教育学部でももちろん数学の教員免許の取得は可能です。高校までは取れない場合もあるのかもしれません。しかし、教育学部ではどうしても教育学の授業が多くなるようです。教員という教える立場に立つのならより数学ができたほうがいいと個人的には思います。そのため特に高校の免許を取りたい人は教育学部より数学科のほうがいいかもしれません。
一つ注意しておきたいことは「本当に教員になりたいのか」ということです。
私は教員になるために理学部数学科に進学し教員免許を取得する予定ではいますが、教員にならないという選択をします。これは教育学部ではなく理学部に進学したことで教員以外の選択肢が見えてきたからです。
しかし、私が大学で勉強してきたことは数学くらいです。数学の授業の中で問題を解かせるようなプログラムの作成があり、C言語とPythonを少しやった程度です。
つまりは就活で大学で勉強したこれを活かしてというものがあまりにも思いつかないのです。数学系の学生の就職先としてよく上げられるのは、銀行などの金融系とSEやPGなどのIT系です。あまり数学科で勉強していることが関連あるのかはわからないんですよね。
数学が好きだからもっと勉強してみたいな、と数学科を目指すのもよいと思います。
しかし、その先にどうするのかまでしっかりと考えた上での選択をしてください!
教員になると決めて進学する人、大学院へ行くと決めて進学する人、就活で大学での勉強が関係なくてもいいから数学がやりたいという人。
色々いると思いますが、自分の選択には自分で責任を持つしかないので、しっかり考えてくださいね。
私の現在
私は教員になるのをやめ、普通に民間企業への就職のために就活をしています。
業界としてはIT系と不動産系を主に調べていますが、また全く新しいことに挑戦してもいいかなとも考えて幅広く見ています。
大学での勉強はあまり就活に関係していないかもしれませんが、私は数学科への進学を後悔していません。
興味のあった数学をより詳しく学ぶことができ、その難しさに苦戦しつつもやっぱり数学は面白いと感じました。
なぜ数学科に来たのだろうかと悩むこともありましたが自分と向き合うきっかけになりました。そして教育学部ではなく数学科に進学したから教員にならないという選択ができたと思います。