映画「響 HIBIKI」感想(ネタバレあり)
「響 HIBIKI」を見ました。
映画館は平日のためガラガラ(笑)
ほぼ独り占めでした。
作品紹介
内容を簡潔に言うなら、
鮎喰響という15歳の少女は天才だが普通じゃない!彼女の書く小説は圧倒的な才能を感じさせるが彼女は自分を絶対に曲げない。常識外れの行動なんて当たり前だった。
といった感じですかね。
キャスト
平手友梨奈 鮎喰響 役
圧倒的な文才を持った現役女子高生。
絶対に”曲げない“性格で、自分の信念と反する相手には手を出すことも。
北川景子 花井ふみ 役
響が作品を送った出版社の文芸編集部に勤務する、入社3年目の若手女性編集者。
アヤカ・ウィルソン 祖父江凛夏 役
日本を代表する小説家の父を持ち、自身も小説家を志す文芸部の部長。
高嶋政伸 神田正則 役
「木蓮」編集長。ふみの上司。自分の利益になることを最優先に考え動く男。
響と同じタイミングで木蓮新人賞を受賞した青年。響に挑発的な態度をとる。
などなど。
(キャスト紹介は公式サイトより抜粋)
内容(ネタバレあり)
木蓮編集部に届いた新人賞の投稿には作者情報がなかった。
新人賞担当の編集者である花井はなんとかして作者にたどり着いた。
その作者はなんと15歳の少女、鮎喰響だった。
彼女の作品「お伽の庭」は新人賞を受賞。
しかし、響は新人賞の授賞式で問題を起こしてしまう。
授賞式前の控室で同期受賞者に喧嘩を売られたが暴力を振りそうになって花井に止められた。
しかし、授賞式で同期受賞者があいさつしているときにパイプ椅子で殴ったのだ。
慌てて周囲のものが止め退出させたがマスコミにその様子は取られてしまった。
相手方に謝罪しなんとか訴えられはしなかった。
一方、響の作品「お伽の庭」は評価され、芥川賞と直木賞にダブルノミネートされる。
史上最年少だ。しかし、同時期に小説を出版した友達、祖父江りかの作品「四季降る塔」は候補に入らなかった。
あまりにもストレートな物言いをする響とりかは喧嘩してしまうが響はりかの暴言が本心ではないことを理解していて2人は仲直りする。
以前の暴力行為で世間を騒がせていたこともあり、これ以上のもめ事を起こさないようにと釘は刺されていた。
しかし、響はまた問題を起こす。
あるマスコミの人が「お伽の庭」は編集者である花井が描いたのではないかと言い出したのだ。マスコミが騒ぎ出したとき、響はマイクを投げてそのマスコミの人に飛び蹴りしたのだ。
感想
とにかく響は自分の感情に素直すぎるなと感じました。
響には世間の常識は通用しないし、建前とか言葉のあやとか通じない。
すぐに暴力行為に走ってしまうのは感情のコントロールが下手っていうか、怒りやいら立ちを抑える気がないという感じがしました。
最初のほうで男子の先輩で不良の指を折るシーンがあって、「私は殺すって言われたから殺されないようにしただけ」というのですが、結構驚きます。
だって普通に考えれば不良に殺すぞって言われたから指を折るってすごいですよ(笑)
でも、響の暴力的だけど常識にとらわれないところが人を変えたんです。
過去に芥川賞を受賞しその後作品の質が下がってしまった作家や新人賞の同期受賞者。
二人とも響に暴力を振られてはいますが響の考え方に触れて変わりました。
ストレートな表現って人を傷つける気がするけど、それだけじゃなくて人を変えられるんだなと思いました。