理系大学生の一人暮らし

(元)数学科女子の一人暮らし

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映画「旅猫リポート」感想(ネタバレあり)

また映画を見に行ってきました!

今回は「旅猫リポート」です✨

 

今回もレイトショーでしたが、思いのほか人がいてビックリしました。

 

あらすじの紹介!

ナナという猫の飼い主である悟がとある事情からナナを飼えなくなってしまう。

そこで悟はナナを引き取ってくれる人を探すことにする。その中で、悟は学生時代の友人を訪ねていく。

ナナの新しい飼い主を探しながら悟の過去をたどる物語といった感じですね。

 

内容(ネタバレ含む。)

悟はナナという猫を飼っていた。しかし、ナナを飼えなくなってしまい、引き取り手を探すことにする。

最初に訪ねたのは小学生の時の友達だ。

悟たちは小学生の時に猫を拾ったことがあった。友達が先に見つけて飼いたいと言っていたのだが飼うことができずに悟が飼っていたのだ。

名前はハチ。悟は小学生の時に両親を亡くした。悟が修学旅行に行っている際に事故にあったらしい。悟は叔母に引き取られ、ハチとは暮らせなくなった。

その後、高校時代の友人を訪ねる。

高校生のころ、悟はハチに会いに行くために友人の家でバイトをしていた。しかし、お金がたまる前にハチは車にはねられてしまい、悟はひどく落ち込んだ。悟にとってハチは大切な家族だということがよくわかる。

結局、ナナの引き取り手は見つからず、そのまま叔母の家へと向かった。

悟は病気でもう長くはなかったのだ。通院しながら叔母の家で暮らしていたが入院することになった。

病院にはナナは連れていけない。ナナと離れて入院してから悟は元気がなかった。

ある日、庭ならと許可を得た叔母がナナを連れてくる。ナナは最後まで悟といたいという思いから病院から帰るときに逃げ出した。そして悟が外に出ているときには悟のもとにやってくるのだった。

悟の最期のときもナナは気づいて病院にやってきた。叔母が悟のもとへ連れて行くと悟はありがとうと言って息を引き取った。

悟にとってナナは最後まで大切な家族だったのだ。悟はナナを待っていたのだろう。

 

感想

悟は不幸にも思えるような過去がいくつもあるように思うが、悟は自分はとても幸せ者だという。

物語の後半で悟は両親と血のつながりがなかったことが明かされている。

生みの親にゴミのように扱われ、育ててくれた両親は事故で亡くし、家族のように過ごした猫は会いに行くことすら間に合わずに死んでしまい、自分は病に侵されている。

こう見ると不幸に見える。

しかし、悟は生みの親にゴミのように扱われたっていうのに血のつながらない両親がそんなことを疑いもしないほどに本当の子供として育ててくれたことが幸せだという。

叔母の仕事の関係で転校ばかりだったこともそのおかげで出会えた人がたくさんいるという。

悟の友人たちはとても暖かく、悟も本当にいい人なんだなあと感じた。

突然の頼みに事情も聞かずにナナを引き取ろうとしてくれる、そんな友人がいるのは悟が明るくて優しい人だからなのだと思う。

一見すると不幸なのではと感じられるような過去を持っていながらも自分は幸せだと言える人はどこかかっこよく思える。

 

悟の人柄の良さに心が温まる、そして絆というものを感じさせられるそんな作品でした。

 

 

原作

旅猫リポート (講談社文庫)

posted with カエレバ

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