理系大学生の一人暮らし

(元)数学科女子の一人暮らし

(元)数学科女子が大学生活や一人暮らしのこと、就職後のことを書いています。

やっぱり教えることって面白い。塾講師3年目にして思うこと。

こんばんは、緋雨です。

大学生のアルバイトとして、特に教員免許を取る学生からはよく聞くのが塾講師や家庭教師だと思います。私自身、個別指導塾で塾講師のアルバイトをしています。

今日は塾講師のアルバイトをしていて思ったこと感じたことを書いてみたいと思います。

 

私が塾講師のアルバイトを始めたのは大学1年生の夏ごろなので、2年半くらいですね。

塾では中高生に数学を教えています。数学以外でも生徒に聞かれたらわかる範囲では答えますが、授業をするのはさすがに数学だけです。

 

まず、最初に感じたことは教えることの難しさでした。

教員免許の取得を目指しているとはいってもただの大学生。もちろん受験勉強等はしっかりとやっていたし数学は専門です。しかし、教えることに関しては素人なのでただ問題が解けるだけなのです。

始めた時には、数学なら得意だし中高生の頃には友達に教えることだってあったから大丈夫だろうと思っていました。でも、そんなに簡単なわけないですよね。

どういうところが特に難しかったのかというと、

 ・自分が気にしたことのない疑問を持つ生徒もいること

 ・自分が納得できる説明でも生徒が理解できるとは限らないこと

 ・生徒の学力や細かい部分に対する理解力を把握すること

です。

 

教えることに少しずつ慣れてくると、感じるのは面白さでした。

数学が苦手な中学生に授業をしていた時のことです。

少し苦戦していたのとその先の内容のためには大切なところだったので丁寧に授業をしていました。同じ範囲で3回目くらいになっていたのでどうしようかと少し悩みました。

しかし、同じような説明の中で強調する箇所と言い回しを少し変えてみると、それまでなかなか解けなかったのに少し考えると解けるようになったのです。基礎的な部分で理解できている様子だったので毎回そこまで強調してはいなかった箇所でした。

自分の中ではその2つの説明に大きな差はなくてほとんど同じもののように感じたものの生徒にとっては全く違ったのだと思います。これがとても面白いなと感じたのです。

 

また、当然のことながら生徒によって得意な分野や苦手な分野があり、同じ説明でわかる生徒も分からない生徒もいるのです。

ある生徒が理解できて「これだ!」と思った説明でも他の生徒にはうまく伝わらないこともあります。

前年度には苦手でなかなか解けなかった単元の延長上にあるから難しいかもしれないと思っていたらあまり詰まることなく理解できて苦手だったところも解けるようになった生徒もいました。

教えることって本当に理解していないと難しいなとも感じています。生徒に理解させられないということは自分の理解が不十分かもしれないということだと思います。でも、自分一人で理解を深めようとしてもそれは難しいのかもしれません。

生徒に授業をしながら生徒の疑問を一緒に考えていると自分にはない視点が増えていく感覚があります。自分がすんなりと理解できたつもりになっていたことが少し残念に思えてくるくらいに生徒の持つ疑問や視点は面白いのです。 

 

きっと私は生徒に勉強を教えているけれど、私は生徒からもっと素晴らしいものを教わっているんだと思います。だって新しい視点に気づけることは自分の世界を広げてくれることだと思うから。

 

もし大学生で何かアルバイトをしようと思うなら、塾講師をやってみませんか?

私は教員志望で塾講師を始めましたが、教員を目指さない人にもかなりおススメです。

もちろん簡単な仕事だとは思わないし準備も必要になったりと大変だとは思います。それでも、この経験から得られるものを考えたらやる価値は大きいと感じています。

 

一つだけ。アルバイトであっても「先生」と呼ばれる立場です。真剣に生徒と仕事と向き合ってほしいなとは思います。生徒からしたら大学生だとかアルバイトだとかは関係ないので。

 

 

 

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